作:如月悠
君の笑顔は、僕の世界を変えてくれた。太陽みたいに眩しくて、見ていると暖かな気持ちになれるその笑顔が、僕は大好きだった。 初めて君を知ったのは、桜が舞い散る季節のこと。「和泉市から来ました、宇佐見愛菜です。 よろしくお願いします。」そう言って…
今週もまた、あいつがやってくる。なんでもない顔をして、何事もなかったかのように颯爽と、俺の前に現れるだろう。薄い紙で武器を隠して。 初めてあいつが来たのは、授業中だった。あいつが時間を全て支配しているのをこの目で見るのは、初めてだった。バス…